1999年の初版以来8年、多くの方にご利用いただき、又色々なご意見をいただきながら改訂をしつつ昨年3月に2色カラー版でデザイン一新の改訂をしたしました。その内容を目次から抜粋いたします。

いきなり白紙のノートにご自身の思いを書くのは難しいので、全体は全て項目ごとの設問に答える形の書式になっております。又各項目に簡単な解説を入れてありますので、こころづもりの参考にしてください。

  • 第一章 私自身のこと

●家族や親戚関係を家系図を基に連絡先など整理しておきましょう。又ご先祖のことも記載しておくと、次の世代へ伝わります。
●親しい友人や所属していた会社・団体・サークルなど/自分の好きなもの(趣味・食べ物・服・花・場所など)/思い出(若かりし日のこと・家族のこと)を書き添えておきましょう。
●思い出の足跡(国内での引越し・転勤・旅行/海外での仕事・旅行・興味のある国や文化)
●我が家の財産(不動産/預貯金/保険/その他)の内容・保管場所
●遺言・後見人制度の利用について

  • 第二章 その時のために

●介護や病床について、掛かり付けの病院や薬、病歴、体質、自分や家族の血液型など整理しておきましょう。
介護保険や施設・ホームドクターなど事前に調べておき、ご自身の希望も書いておきましょう
終末医療について、ホスピス・延命措置・在宅医療など互自身のリビングウィルは明確に意思表示し、手続きの必要なものは予め済ませておきましょう。

  • 第三章 最終章へ

●生前に考える、私の「お見送り」・・お葬式の意味の理解・宗教的な環境・互自身の想い・事前の見積り・具体的な要望など自分らしいエンディングを考えておきましょう。
●万一のときの連絡先はたいへん大切です。だれに知らせるのか、だれに相談するのかなど遺された家族にわかりやすいように希望を書き込んでおきましょう。
●お墓のこと・供養のことなどについてもご自身の考え方を書き入れておきましょう。

  • このノートは遺言書ではありません。むしろ遺言書には書けないようなご自身の思いを整理し、そしてお元気なうちに、ご家族や信頼のおける方などその思いを託す特定の人に渡し、そして相談しておきましょう。ご自身の思いは時には、独りよがりな場合もあり、事前の話し合いが最も大事です。