二村祐輔の「わかりやすいお葬式講座」の話から・・

皆さんが、普段よく耳にされる葬祭についての表現ですが、「お葬式」と言ったり、「葬儀」だったり、「告別式」だったり、その他「密葬」や「本葬」、最近では「家族葬」とか「音楽葬」・「生前葬」といったように多種多様な様式で執り行われるようになりましたが、一番押さえなければならない知識として、お葬式という言葉が「葬儀」の「葬」と「告別式」の「式」をとって「葬式」という合成語が出来ていること。そして「葬儀」は字のごとく、亡くなった方の魂に対する儀礼であり、対して「告別式」は社会に対する別れの式典であるといえます。本来この2つは目的も対象も違う別のものなのだが、現代の多くのケースで、この2つの儀礼と式典を同時進行で執り行ってしまっており、何だか判らぬ内に、お葬式が終ってしまう一泊2日のパック旅行の様になってしまっている。では葬儀とは本来どうあるべきか?告別式ってやる必要があるのか?・・とこの辺がこれからのお葬式・自分らしいお葬式を考える上でキーポイントとなります。

そして戒名やお布施の意味・意義、日本人の習俗的供養観や死生観など、本質を見据えた葬送のあり方や考え方を考えさせられる講座です。とてもわかりやすく今まで学校や親からは教わらなかった日本人のすばらしい習俗的文化を改めて知ることになるでしょう。

日本人が人の一生を「半生」と呼ぶことや、亡くなった方が遠い世界ではなく「草葉の陰」にいる感性。「やぶ入り」やお墓の意味など、これだけは知っておきたい知識や知恵を今更ながら勉強でき、自分らしい逝き方を考える上で、今をどう生きるべきかを問うきっかけになる講演です。そしてこの講演を聴講される多くの方が、ご自身の人生と正面から向き当あって生きていくきっかけを見つけられたことと信じます。

先生の話をもっと聴きたい方は、当ブログの各地での講座へご参加いただくか、行けない方は
右枠のリンク集にあります二村祐輔本人のブログ「お葬式を考える!」を読んでいただくと、もう少し詳しいことが解ると思います。